Z w i l l i n g 40
「…やっと元サヤ、てやつ?」
「涼ちゃん…なんか、色々ごめんね。」
「ううん、安心した。」
あれから、仁王君にも、幸村君にも謝って
二人とも、結局全てわかっていたみたいだけど
本当、迷惑かけた
「仁王君が別れようって言ったの、私も気持ち分かってくれてたからだった。」
「そうだね。」
「…景ちゃんが好き。すごい好きなの。」
「…知ってるって。すごーくね。」
「でも、駄目だってことも分かってる…」
「ンなの今は考えなくていいから。」
ぽんと、強めに頭に撫でられる
いつになく優しく笑ってくれる涼ちゃんに
私はそれ以上の言葉を飲み込んだ
「じゃーちゃんは跡部のものなん?」
「…なのかなあ?」
「…まぁほんまに今更やけど。」
「なんかよく分かんねぇけど良かったな!!」
お昼時、屋上
侑ちゃんと、がっくんと、涼ちゃんと私
景吾はまだ来ていない
「まぁ二人とも幸せそうで何より、やなぁ。」
「…侑ちゃんは応援してくれるんだ?」
「そらな、他の人なんて、無理やろ。お前ら。」
「…ん。」
先は分からない、血の繋がりがあることは変わらないから
でも、それが駄目だとか、難しいことは今は考えられない
いくら駄目でも、今は景吾から離れることは考えられない
だって
「なぁ、跡部遅くねー?」
「あぁ…」
目を閉じて、息を吸って
その人を思い浮かべる
自分の、大事な、大事な、片割れ
「…苛々してる、先生にでも捕まってるんじゃないかな。」
「え、ん?」
「え…、アンタ。」
「…何か、今、わかったかも。」
なんとなく、シンクロできないって思ってから
怖くて感じようとしてなかった景吾を
今なら分かる気がして、前みたいに感じてみた
「…どうした?」
「あ、跡部、お帰りー」
きょとんとしてた岳人が慌てて声をかけた
そのままじっと岳人は跡部を見る
景吾の皺がよってた眉間に、更に皺がよる
「何だ、アホ面して…」
「なぁアトベ。」
「あん?」
「先生に捕まとったん?」
「…?ああ、めんどくせえ仕事押し付けやがって…っ」
「…」
思わず
無言で景吾に抱きついた
―――分かろうとしてなかったのは
自分だけだったのかもしれない
ねぇ、ほら、大丈夫
今私幸せでいっぱいだから
それを感じて
「…。」
「わかるよ…」
幸せだと
おまけ