Z w i l l i n g 4
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まだ、自分達が一年だったころ
それは起こった
それは、自分達にとっては当たり前のことだった
「…。」
「跡部?どないしたん?」
「…いや。」
放課後
部活に行こうとしたところで
忍足にそう声かけられた
一緒に居た岳人も顔を覗き込んできた
うっとうしいと思い
何でもないと言い行こうとしたが
「っ…。」
「ほら、やっぱ気分悪いんやないか?」
「跡部でも体調崩すんだなー。」
「どういう意味だ向日…」
「いやいや。」
しかし、本当に頭痛がしていた
寝不足か、疲れか、風邪か
どれも違う、なら
「少し寄ってくとこがある…先行ってろ。」
「?なんや、保健室なら付いてったろか?」
「来なくていい。」
「心配なんじゃねーかー」
あきらかに好奇の目でみてくる二人を睨みつつ
仕方ないとため息を吐いて、教室を出た
向かうは一番はなれた教室
「。」
「…あれ、景ちゃんだ。」
「跡部君。」
「…山田か。ちょっといいか。」
「どうぞ、って私も用があったんだけど。」
「何だ?」
「お先にどうぞ。」
向かった先は、姉、のいる教室だった
一緒にいたのは仲良くなったらしい友人の山田涼
後でいいと言われ、先に話し出す
「、風邪ひいただろ、お前。」
「…へ?…あー確かに頭痛いけど。」
「お前風邪引くと先ず熱出すだろうが。いつも。」
「そうだったっけ。」
「…さっさと帰れ。」
「えーでも、涼ちゃんと明日の休み出かける予定を…」
「明日でかけるために、さっさと帰れ。」
「…はい。」
相変わらずボケっとしている姉に言いつけ
ため息を吐きながらも携帯のボタンを押した
そこで山田の話を思い出す
「あ、私はもういい。」
「?」
「の様子が変だったから。やっぱ体調悪かったか。」
「…悪いな、こんな姉で。」
「別に。ってか、さすが双子?よく分かるね。」
クールに笑いつつ不思議そうに山田は言った
こいつのは他の女子のように煩くない
だからの傍にいるのに文句はなかった
「あ、どーもちゃん。横から失礼するで。」
「あ、えっと忍足さん。」
「あんま会えんなぁ。どっかのシスコン弟が会わせてくれへんから。」
「…んだと?」
「なあなあ跡部、何でが体調悪いって分かったんだ?」
「せやー今日一度も会うてへんやろ。」
一応と顔見知りだった二人が
ひょいと出てきて疑問をぶつけてきた
はじめは、何を不思議に思っているのか分からなかった
「…?分かるだろ?普通。」
「?なんでや、跡部も体調悪いからか?」
「俺は悪くねぇよ。悪いのはこいつだろ。」
「跡部も気分悪そうだったやん。」
「だからコイツが悪いからだろ。」
?マークが忍足と岳人の頭の上に浮かんでいた
何が分からないか分からなかった
そこで口を挟んだのは山田だった
「シンクロ…てやつ?」
「「シンクロ?」」
「双子におこるって言うじゃん。」
「…ちゃんが頭痛かったから、跡部も痛くなったん?」
「よくあるの?。」
「…いつもだよ?」
当たり前のように返すを見て
俺も特に不思議に思わなかった
これこそが俺がこいつと離れていて安心できる要素だったから
の体調が悪いと、俺にも影響する
の機嫌が悪いと、俺の機嫌も変化する
それは、当たり前のことだった
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