Z w i l l i n g 39
「…何してた?」
「何が…」
可愛くない答え方しか出来ない自分に、またため息が出る
素直になろうって
また誰かにこれ以上迷惑かける前に、そう思ったのに
「ここで、あいつと。」
「幸村君?」
「ああ。」
「何もしてないよ。気分悪くなって、看ていてくれただけ。」
「…大丈夫か?」
「平気。景吾は、何で、ここに来たの?」
ゆっくり、ゆっくり自分を落ち着かせる
けど、なんとなくだけど
景吾に落ちつかされている気がしなくもない
「お前が苦しそうだったから。」
「…そう感じたの?まだ分かるの?」
「分からなかった時は無いつってんだろ。」
「…景吾はね。」
「お前は分からなくてもいい。」
「…ッ…どうして、」
「俺が分かればいい、そうしたらいつでも必要な時傍にいられる。」
…それは、私もそうだった
私もずっとそうであって欲しかった
なのに、私だけそれは何も感じられなくなった
シンクロ
どんなんに離れていても、お互いのことが手にとるように分かる
気持ちが、思いが、全てが
ずっと一人だった私にとって
それが全てで、景吾が全てで
なのに、突然私だけそれが感じられなくなった
それでいいって、構わないって言った景吾に
捨てられた気がした
でも
「…景、吾。」
「…なんだ?」
「私、今でもわかんないよ。」
「…それは」
「ねぇ」
「…?」
景吾が
すき
すきです
「…知ってる。」
「姉として、じゃないかもしれない…」
「それも分かってる。」
「…駄目だよね、そんなの。」
「何がだ?」
「だって、」
「俺はお前がいればいい。」
「…ふ、すごい台詞だね。」
「やっと、笑ったな、お前。」
そう言って
抱き締められた
死ぬほど安心した
おかしいよね
駄目だよね
こんなの
本当は
ねぇ
でも
私はね
next