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どうもこんにちは、向日岳人です
おい!お前もちゃんと名乗れよ!

…日吉若です。なんですかこれ。






まあまあ、んで、そう
年齢はもうすぐ十七でー
俺の担当は侑士でー
ここの仕事も皆と一緒にいるのもすげー楽しい





…違う、楽しかった!
アイツが来るまでは!お前もだよな!

いや、俺は別に…まあ、気に入りはしませんけどね






はいつもみたいに「拾ってくる」って行って散歩に行って
俺はちゃんと玄関で見送って
数日後に(ちょっと長かった、今回)帰ってきて







でもの隣りには
もうアイツがいた
すっげぇ俺らのこと睨んできた








「ほら、始めましては?」
「・・・・。」
「リョーマ?」
「・・・・いい。」
「いいじゃなくてね。」
、誰、それ?」
「岳人。仕事は?」
「今空きー。で、誰?新しい人?」
「そうだよ。リョーマって言うの。同い歳だから仲良くしてあげてねー?」
「・・・・。」
「・・・・。」







なんていうか、すっげぇ気に入らなかった
挨拶もしないし、普通向こうからするもんだろ?
本当にひたすら睨んでくるし






何より、の袖をずっと掴んでるのがムカツク
うん、ムカツク
だから他の人達が来るまで、俺も睨んでいた










* *












今日は例によって給料日だったので、オーナーがきていた
したら、へんな喋り方する…あぁそう、仁王ってやつが
もう赤蝶まで行っていた、最短だって、オーナーが








「さすが太郎さん、前回の読みあたってましたね。」
「あぁ。蝶も、ちゃんと青を拾ってきてくれたな。」
「はい。小悪魔系です♪」
「は?」
「いえ、こちらの話で。」








はオーナーとそんな話をしていて
俺にとっちゃ仁王があがるとかどーでもいいんだけど
俺はまだアイツが気に入らなかった






「えーっと、じゃあこの場をかりて、新人さんを紹介するねー。」






ぞろぞろと皆が集まる中で
は一人楽しそうに、言った
皆の視線が集まる(もともと集まってたけど)








「はい、リョーマ、自己紹介して。」
「…。」
「…。」
「…。」
「も〜〜〜っリョーマ。どーしちゃったのさ…会った頃にもどちゃってるよ。」
「…別に。」
「別にって?」
「必要ないじゃん。」
「いや、これからの仕事仲間。」
「俺のことはが知ってればそれでいい。」
「いや、仕事をやる上でみんなとのコミュニケーションがね。」






やっと喋ったアイツ
と思ったら
なんかクソ生意気!!







「いらない。」
「じゃ〜どうやって仕事するのさ〜」
、ここのこと全部知ってるんでしょ?」
「え?そりゃ、当然。」
「じゃあ、に全部聞く。」
「え、あ、いや、えっと…」






が、困った顔した
心底じゃなくて、ちょっと呆れたような困った顔
それを見て余計苛々した






「でもね、働く当人じゃなきゃわからないこともあるんだよ。」
「じゃあ一番働ける人だけに聴けば言いでしょ。」
「…えーっと、でも一番働ける人は忙しいから、担当には…」
「一番忙しい人って、誰?」

「黒蝶。」
「岳人、」






が、いくらアイツが蝶の一人だからって
あんな我侭許しているのがむかついたし
あいつの態度も本当むかついた






だから、口を挟んでやった
へん、お前そんなことも知らないんだろ
ここのトップは黒蝶って言うんだぜ、ついでだから







「俺が教えてやるよ。」
「岳人。」
「…。」
「ここでは黒蝶が一番上で、次は赤蝶、次が紫蝶、次が青蝶、で最後に黄蝶。」
「…はあ、」
「お前、新人だから青蝶。」
「…あっそ。で、黒蝶って誰。」






うわ、すっげぇムカツク
何だよっ
初めて会話した答えが「あっそ」だぁ!?







。」
「…景吾。」
「先に言っとくが、断る。」
「は。」
「我侭なガキは専門外だ。」







黒蝶こと、跡部は言った
へんだ、ザマーミロ!
断られるにきまってる!






「って、ことだから…第一跡部には今別の子についてもらってるから…」
「じゃあ、もう誰でもいいよ。俺はでいいんだし。」







リョーマと跡部は
数秒目をあわせていたけど
すぐ、リョーマは目線をそらしそう言った







「…、後は任せる。」
「あっ太郎さんっ!」
「任せた。」
「うっ」







あ、オーナーにげた
まぁそりゃそうだよなぁ
こういう人間関係は専らの担当だしな








「で、っ、そいつの担当誰にすんの?」
「がっきゅーん…どうしよっか。」
「…岳人でええんやないか。」
「は?」
「…。」







おい、おい、ちょっと待て侑士
いきなり何を言うか
俺?いや俺青蝶だけど?







「岳人が青蝶なんは、それは年齢の問題なだけやろ。」
「まーそれが大半だね。岳人、固定客十分いるしね。」
「え、いや、でも、え?」
「うん、始めて会ったのも岳人だし。」
「発想の逆転や。」
「ナイス忍足!ってことで、リョーマの担当岳人ね。」
「ええ!?」







結局アイツは俺のこと最後まで睨んでくるだけで
満場一致で
俺は何故かアイツの担当になろうとしていた







「よかったな岳人。」
「日吉ってめえ勝手なこと言ってんなっ!」
の命令だろ。」
「〜〜〜!」






同じく青蝶、同じ頃に入った日吉が
無表情で言い放つ
本当に冷たいやつこいつ!






ってか!
マジで冗談じゃねぇ!
絶対嫌だこんなやつの教育係なんてっ…









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