「お前、俺に何か言うことあるだろ。」

「…は?」




この俺様と付き合って数ヶ月、喧嘩をした

そして

喧嘩をしてから数日たった日のことだった




「…何もないけど?」

「あ…?」

「何も言うことはございません。」

「…。」




彼は…跡部は何も言わなかった

また怒ったんだろうか

でも私もそれ以上何も言う気はなかった






私は顔を向けることもしない

そして、しばらくして

歩いていく気配がした 

…彼はそのまま教室から出て行った












「ばっかじゃねぇの。」

「あほやなぁ。」

「〜〜っっるさいッ」




お昼休み

屋上で忍足と岳人に馬鹿にされた

腹立つまじで




「せっかくあの跡部のほうから行ったのに。」

「何がさ。」

「せっかくあの跡部が折れたのになぁ。」

「あれの ど・こ・が 折れたのさ!?」




些細なことでよく喧嘩はする

けれどいつも折れるのは私の方

だから今度ばかりは折れてやるものかと思って




「まともに謝れないわけ!?」

「無理やろ。」

「跡部だし。」

「あんた達、跡部に毒されてるよ。不憫。」




流されてやるものか

許してやるものか

今度こそあいつが折れればいい




「喧嘩の理由なんやったの?」

「忘れた。」

「なんだそれ、じゃあもう仲直りしろよ。」

「アイツが謝ってきたらいつでも。」

「あ、そう。」




ちょっともてるからって

ちょっと何でも出来るからって

何もかも思い通りにいくと思ったら大間違いだ




「…馬鹿跡部。」

「あ゛?」

「っ」

「あ、跡部だ。」




振り返ったら

ものすごく不機嫌そうな「ばかあとべ」がいた

忍足と岳人が逃げた














「…。」

「…おい。」




無視しつつ

フェンスにもたれて

意味もなくグラウンドを見ていた




「・・・・いつまでその態度でいるつもりだ?」

「さぁ。」

。」

「…なに。」



折れるもんか

喧嘩の理由は忘れたけど

キッカケは絶対跡部だった筈だ




。」




距離が縮まる

体温が感じられるくらい

むかつく




。」




呼ぶな

馬鹿

本当にむかつく



…」

「〜〜〜〜るさい!分かったっ!もういいってば!」




―――――――私の、馬鹿












「悪かったな。」

「なに、今更。」

「今更じゃねぇだろ。」

「私が許した後じゃん。悪いのは跡部だったのに。」

「そうだな。」













跡部は笑う

ああこれか、これが所謂

惚れた弱みってやつなのか



るいのは、ぼくじゃない!