「ちィーーーーーーッス!」



早めにHRが終わり

さぁ部活だと忍足は部室のドアを開けた

そこから聞こえてきたのは元気な声と



「…えぇ匂いさせてんなぁ。。」

「うふふふふふ。」

「‥俺は葵が何しとっても気にせんけど…跡部はどうやろ…」

「褒めてもらう予定です!」

「はっはっは…楽しそやなぁ。」



あはははと至極楽しそうに

ことテニス部マネージャーは

炊飯器とサランラップとボールとタオルと以下略を並べていた













「おっす!ってうわッ何してんだよ!」

「おー岳人おはようさん。」

「うっす岳人!この炊飯器が目にはいらぬか!」

「入るから分かんねぇっつってんの。お前跡部に怒られるぞ。」

「はっはっは褒められるつもりだってば!」




次に部室に入ってきた岳人が

忍足と同じようなことを言う

私はそれを軽く流し、かつおぶしに醤油をたらしていた





「ちーっす…て、」

「おはようございます…って、えぇ?」

「おー宍戸に長太郎。おはようさん。」

「…バカ。お前今度は何してんだ?」

「今度はって何さ。いいことしてるよ、すごく。」

「んー楽しそうですけど先輩、きっと怒られますよ?」

「大丈夫!心を込めてつくるからね!」



本日三番目は宍戸に長太郎

何をそんなに心配する必要があるものか

そろそろ大詰め、丁度良くピーと鳴った炊飯器を開けた




「ふぁ…おはよぉ…」

「ジロー。珍しいなぁ遅刻せんと。匂いにつられたか?」

「…ご飯のいいにおい…」

「おージローちゃん鼻がいいねぇ!もうすぐ出来るから。」

「わーい。なにが?」

「…俺はしらねぇぞ、もうすぐ来るからな。あいつ。」

「ししどー何してんのー?」

















スッパーーーーーーーーーーン☆



「痛い!ひどい跡部!女の子のに暴力振るうなんて!」

「このバカ女!どこの世界に部室で飯炊いてオニギリ作る奴がいるんだ!」

「だって皆に食べてもらおうと。」

「時と場所と常識を考えろ阿呆!!」



その後やってきた跡部部長様によって

部活日誌で華麗に叩かれた

端正なお顔がゆがんでますよっと



「あーのクラス、今日調理実習だったねぇ。」

「正解ジローちゃん!あまったから貰ってきたの。皆の為に!」

S 「最後を主張してもダメだ。片付けろ。」

「じゃあ跡部おにぎり三角に綺麗に握ってみてよ。」

「あぁ?何でンなこと俺が…」

「私それ超得意。私に負けるのが怖いのね!あはははははは




ピキッ




「――――――かせ。」



「負けず嫌い…」

「しっ岳人黙っとき。面白いから。」

「さっさと部活しようぜ…」

「まぁまぁ宍戸さん。面白いかからもう少し見てましょうよ。」




*数分後*




「跡部…ヘタ過ぎてバカにも出来ない。なんか可哀相。」

「…っ煩ぇッ」



本当に跡部はヘタだった

一方の私は宣言通り綺麗にできましたけど

悔しそうにぶるぶると跡部が震えている



「跡部力入れすぎなんだよーホラ。」

「…飯が熱い。」

「少し手ぬらすの。我慢。で塩もちょっと付けて…」

「三角…」

「そう、右手の指を揃えて…曲げた間接部分が、三角形の頂点になるように…」

「左手は…」

「そのまま。頂点の位置をくるくる回してけるの。ほい。」

「ん…」



両手を使い

横から丁寧に跡部に握り方を教えていく

跡部は素直にそれを聞く



「なぁ…もしかしてこれ、すっげぇ面白い光景じゃね?」

「奇遇やな岳人。俺もそう思ったとこや…ぷ、くく…」

「宍戸先輩……」

「ん?」

「気味悪いです。」

「奇遇だな。俺もそう思ってたとこだ。」



アノ跡部がヒトに教えを乞うなんて

跡部が爽やかに愛想を振り舞うくらい

有り得ない



「できたー!跡部上手!ね、簡単に出来るでしょ。」

「…あぁ…」

「よし、この調子でどんどん作 「 作らねぇ。」 














そのままおにぎりセットは撤去され

無事部活は始まった

でも結局

部活終了後にそのおにぎりが振舞われたそうな


から見れば、非日常