「リョーマって可愛い。」

「…嬉しくない。」

「褒めてるのに。」






今日は午後から部活

それまでということで、私は呼び出された

二人っきりでリョーマの部屋

のこのこと来てしまったのだけれど





「片付けてあげようか?」

「いい。」

「そ。ねカルピンは?」

「どっかいった。」

「…」







私はこの前、リョーマをフった

気づいたらなんとなく仲良くなっていた彼

でも恋愛対象として見ていたわけではなくて

まぁとりあえず驚いて適当に誤魔化して流してしまった






「ねリョーマ…笑ったら?可愛いんだから。」

「可愛いって…子供扱いしないでくれる?」

「子供扱いなんてしてないよー」

「子供って思われてるから、フられたんでしょ俺。」

「…そんな理由じゃないって。」

「じゃ、どんな理由。」







やっぱりソコか

…別に他に好きな人がいるわけでもない

でもやっぱ…いくらリョーマが大人っぽいと言っても

一年生ですし、私三年生ですし








「てゆかさ、ほら、突然だったし。」

「…最初っから上手くいくって思ってなかったスから。」

「分かってたなら何でそんな不機げ」




「やっぱりそれでもどうしても好きだから。」



「――…」







とんと軽く、背中がベッドに押さえつけられる

真正面にはリョーマの整った顔

体の左右横にはリョーマの手が置かれる

なんだこの状況








「て、手塚君に言いつけるよ。」

「なんて。」

「襲われたって。」

「まだ襲ってないっス。」

「ま、まだって!」

「のこのこココに来るアンタも悪い。」






それは、ごもっとも・・・

言い返せず、じっと目だけ睨み返して見るけれど

本当に、怖いぐらい大人びる瞬間がある、コイツは








「ね…リョーマ、どい」

「俺、身長だってすぐのこと越すし、今は負けてるけど。」

「…」

「テニスだってもっともっと巧くなる、誰に負けないぐらい。」

「…」

「何も気にならないくらい俺のことだけ見させてみせるから。」







…今、多分私の顔は真っ赤に染まっていると思う

そんな目で、真っ直ぐ見ないで欲しい

どこか必死の色を混ぜたその瞳は

あまりにも魅力的で




ドキドキする









「わ、わかったから…。」

「覚悟しといて、。」

「…え、あ、はい。」








軽く、頬に口付けされた

これは前にも数回やられてるから、

今更驚かないよ

けれど、今は、涙が出そうなくらい恥ずかしかった








「リョーマ…」

「…何?」

「とりあえずまだ呼び捨て禁止。」

「…ヤダ。」








可愛くない

けど、だめだ

多分、私、負ける


く大きくなるから