age








先週美容院で髪を染め直した

前より明るい色にしたから

彼に何て言われるか、少し不安だった

でも高等部の中じゃ、暗い色の方なんだけど




「…相変わらずジジくさいなぁ部屋。あ、褒めてるよ?」

「どこかだ。」

「えっと…全部。」

「…そうか。」




いつものことながら

甘さのカケラもない会話だな

嫌いではないけれど、そんな空気感




今日は休日

でも彼は午後から部活

なので私は図書館でも行こうかと

テストあるし




とにかく、その午前中の少しの間だけ

そしてそのまま一緒に学校に行こうという事で

彼の家にお邪魔しに来ていた

まぁ…彼は中等部で私は高等部、だけれど




「テレビとかさぁ、置かないの?」

「必要になったらな。」

「せめてPCとか。」

「…そのうち買う。」




あ、そ、と私は布団に寝転がった

あぁスカート、しわになりそう

彼はもくもくと部活の用意をしているようだ




このままココで寝ちゃおうかな

なんて思いつつ

ぼーっと天井を見つめていた




…皺になるぞ。寝るな。」




いつの間にか彼がベッド脇まで来ていた

際どいラインまで捲れあがっていたスカートを

その裾を引っ張って、直してくれた




「…すっけべー。」




彼がやると厭らしさが感じられないのが不思議

…いや、そんな気が皆無だからなんだろうけど

けど、なんとなく苛めたくなってしまって




「…バカなこと言ってないで、起きろ。」



「あはは、ごめんごめん。」




そのまま彼はベッド脇に座ったので

私は起き上がったついでに抱きついてみた

少し動揺しているのが伝わる




…可愛いなぁ、こういうとこ

年下だから、とかじゃなく

素直に、彼の見た目とのこのギャップが可愛い




腕は肩から前に回すより

腰からまわす方がいい

自分よりずっと広い背中に

妙な安心感を覚える



「髪…染めたのか。」



腰まである私の髪

彼は少し手にとり、じっと見ていた




「うん、染めた。」

「…そうか、似合ってる。」

「…派手じゃない?」

「別にこれくらいなら派手じゃない。」




…ほっとした

不安なら最初からやるなってか

でも、おしゃれはしたいし

彼に変な遠慮もしたくない




「そろそろ時間だね。…ね、本当に一緒にいくの?」

「嫌なのか?」

「いや、嫌じゃなくて。滅多にないお誘いだし。」

「…じゃあ、何が不服なんなんだ?」

「いや不服というか…」




私はまわしていた腕を解く

彼も顔だけこちらに向ける

私は自分の服装を今一度見る




見る人が見れば分かる

少し様式の違う高等部の制服

彼と付き合ってから、外で会うときは必ず私服

学校で会うことはまずない




部活後待ってることもない

遅くなるから帰れって言われる

私もその通りにしてたし




何より、彼女とバレることが

自分が年上とバレることが悪い気がして

私が何か言われるのは別にいいけど…

彼は生徒会長でもあり、テニス部部長でもあるわけで




…そのままでいい。」




私の心を呼んだかのように

彼はそうつぶやいた

あぁ本当に、どっちが年上だか




「…うん、ありがとう。」














そして学校に着いてから

同じ青のジャージ集団に囲まれたのは

また別の話…ということで





end